創作








 クリスタルモールドの写真


ツルツル綺麗に仕上げる




 固化させたレジンに凹凸があったり透明感が物足りないことが多々あります。その際に最後の手入れとして研磨(またはコーティング)が必要となってきます。

 このページでは、クラフトを楽しむ初心者の方を対象に、固まった表面を綺麗に仕上げる研磨方法について詳しく解説します。レジンの透明感や輝きを最大限引き出すための研磨テクニックを紹介して、初心者の方でも簡単に美しい仕上がりが得られるよう解説します。


固化したレジンをツルツルにすると
完成度が一気に高まるよ
鏡面反射のようにキラキラするとともに透明感も高まるよ
擦りガラスを普通のガラスにするようなイメージかな




 ページの内容

  研磨の重要性
  必要な道具と準備
  研磨方法
    ・手研磨
    ・電動工具を使った方法
  注意点
  コツと仕上がりのポイント
  まとめ



 レジンクラフトを始めたばかりの方でも、この記事の内容を参考にすれば、自作の作品をツヤツヤに仕上げることができるはずです。研磨の基本から応用テクニックまで、丁寧に解説していきます。



ツルツルに磨く







 レジンクラフトを楽しむ上で、レジンの表面を綺麗に仕上げることは非常に重要です。固まったレジンの表面は、時に凸凹や気泡、ムラなどが生じてしまいます。これらのマイナス要素は、作品の美しさを損なう大きな要因となります。

 そのため、表面を丁寧に研磨し、なめらかで透明感のある仕上がりにすることが大切です。磨くことによって、レジンの輝きや透明感が格段に向上し、作品の魅力が高まります。


 初心者の方でも適切な研磨方法を身につければプロ顔負けの仕上がりを実現できると思います。



必要な道具と準備






 研磨を行うには、以下のような道具が必要になります


  耐水ペーパー(#800、#1000、#1500、#2000、#3000、#5000、#10000など)


 耐水ペーパーは、レジン作業において非常に便利なツール


 主に仕上げや研磨の際に使用され、滑らかな表面を作るために役立ちます。耐水ペーパーは、水に強く、湿らせて使用することで、細かな削りかすを洗い流しながら作業できるため、目詰まりを防ぎ、効率的に仕上げられます。

 使用する際は、粗さの異なる耐水ペーパーを段階的に使うことが推奨されます。まずは粗い目から始め、徐々に細かい目に移行することで滑らかで美しい仕上がりを実現できます。水を使いながら磨くことで熱の発生を抑え表面を傷めるリスクも軽減できます。

 耐水ペーパーを使うことで表面のクオリティを向上させることができるため、ぜひ活用してみてください。




  バフ(綿、フェルト、ウレタンなど)


 バフは、レジン作品の仕上げにおいて非常に重要なアイテム


 主に綿、フェルト、ウレタンなどの素材で作られており、研磨や光沢を出すために使用されます。


1. 綿バフ

 綿バフは柔らかく、表面を優しく磨くのに適しています。細かい傷を取り除き、滑らかな仕上がりを実現します。特に透明感を求める作品におすすめです。


2. フェルトバフ

 フェルトバフは、より高い研磨力を持ち、深い傷や表面の粗さを効果的に取り除くことができます。光沢を出したい場合にも適しており、仕上げ段階で使用すると良いでしょう。


3. ウレタンバフ

 ウレタンバフは、柔軟性があり、曲面や複雑な形状の作品にもフィットします。細かい研磨から仕上げまで幅広く使用できるため、非常に便利です。


 バフを使用する際は、適切な研磨剤と組み合わせることで、より効果的に光沢を出すことができます。バフ作業を行うことで、レジン作品の完成度が大幅に向上しますので、ぜひ取り入れてみてください。




  電動研磨機(ドリル、ポリッシャーなど)


 電動研磨機は、レジン作業において効率的な研磨を実現するための強力なツール


 手作業に比べて短時間で均一な仕上がりを得ることができるため、多くのクリエイターに重宝されています。


1. 効率性

 高速回転することで、表面の粗さを迅速に取り除き、滑らかな仕上がりを実現します。特に大きな作品や厚みのあるレジンの場合、手作業では時間がかかりますが、電動研磨機を使うことで作業時間を大幅に短縮できます。


2. 均一性

 均一な力で研磨ができるため、仕上がりのムラを防ぎます。特に、曲面や複雑な形状の作品でも、均一に研磨できるのが特徴です。


3. 多様なアタッチメント

 さまざまな研磨アタッチメントが用意されています。粗い研磨から細かい仕上げまで、用途に応じて使い分けることができるため、便利です。


 使用する際は、適切な回転数と圧力を保ち、過剰な熱を避けることが重要です。これにより、レジンの表面を傷めることなく、理想的な仕上がりを実現できます。電動研磨機を活用して、プロフェッショナルな仕上がりを目指しましょう。




  研磨用パッド


 研磨用パッドは、レジン作品の仕上げにおいて非常に重要な役割


 適切なパッドを選ぶことで、滑らかな表面や美しい光沢を得ることができます。使用する際は、作業の段階に応じて粗さを変えることがポイントです。粗いパッドで大きな傷を取り除いた後、細かいパッドで仕上げることで、理想的な結果が得られます。

 また、水や研磨剤を併用することで、効果的に研磨しながら熱の発生を抑えることができ、作品を傷めるリスクも減ります。研磨用パッドを活用し、クオリティの高いレジンアートを楽しんでください。




  研磨用コンパウンド


 研磨用コンパウンドは、レジン作品の仕上げにおいて欠かせない材料


 微細な研磨粒子を含んでいるため、表面を滑らかにし、美しい光沢を与えることができます。使用する際は、少量をパッドや布に取り優しく磨くことで傷を取り除き透明感を引き出します。

 適切な種類を選ぶことで、粗い傷から細かな仕上げまで対応でき作品の完成度を高めることができます。研磨用コンパウンドを使うことで、プロフェッショナルな仕上がりを実現し、魅力的なレジンアートを楽しむことができるでしょう。




  清潔な作業台


 清潔な作業台は、レジン作業において非常に重要


 作業環境が整っていることで作品のクオリティが向上しトラブルを未然に防ぐことができます。


 まず、作業台が清潔であることでほこりやゴミが作品に混入するリスクを減らせます。また、作業中の道具や材料を整頓することで効率的に作業を進めることができます。清掃された環境は精神的にも快適で集中力を高める効果があります。

 作業を始める前に作業台をしっかりと拭き掃除し必要な道具や材料を整理しておくことをおすすめします。清潔な作業台を保つことでより良いレジンアートを楽しむことができるでしょう。




  保護メガネ、手袋、マスク


 保護メガネ、手袋、マスクは、レジン作業において重要な安全対策


 メガネは目を化学物質や飛散物から守り事故を未然に防ぐ役割を果たします。手袋は肌への直接的な接触を防ぎ、アレルギー反応や皮膚トラブルを避けるために必要です。マスクは揮発性の化学物質を吸入するリスクを軽減し健康を守るために重要です。

 これらの保護具を着用することで安全かつ安心して作業を進められ作品作りに集中できる環境が整います。安全第一でレジンアートを楽しみましょう。




手順のフローチャート

 まずは、作品の状態に合わせて適切な粒度の耐水ペーパーを用意します
。凸凹が激しい場合は粗めの#800から始め、徐々に細かい粒度のペーパーに変えていきます。

 電動研磨機を使う場合は作品に合わせた適切な回転数や圧力で作業を行う必要があります。研磨中は、作品の温度上昇にも注意を払いましょう。

 作業前には作業台の清掃と保護具の着用を忘れずに行いましょう。レジンの粉塵を吸い込まないよう、マスクの着用も重要です。





研磨するにはいろいろなアイテムがあったり
数段階の工程があるよ
最初に研磨し始めると、本当にきれいになるのか不安になりますが段階的に細かな研磨剤になるにつれて変化していくよ




研磨方法



 研磨には、手作業と電動工具を使う方法の2つがあります。それぞれの特徴と方法を解説します。


  手研磨の方法や流れ

   耐水ペーパーを使って、丁寧に研磨する

   粗めのペーパーから始め、徐々に細かいペーパーに変えていく

   水を吹きかけながら行う

   圧力をかけすぎないよう注意する

   ウレタンバフなどで仕上げる


 手研磨は時間がかかりますが作品への負担が少なく細かい部分の研磨に適しています。
 一方、電動工具を使えば効率的に研磨できますが回転数や圧力に気をつける必要があります。作品の状態や好みに合わせて適切な研磨方法を選択しましょう。




勢いのある研磨をするときは粉塵に気をつけよう



  電動工具を使った研磨

- ドリルやポリッシャーなどの電動工具を使用する

- 回転数や圧力に注意して、作品を傷つけないよう慎重に操作する

- 研磨用パッドやコンパウンドを併用する

- 研磨中は作品の温度上昇に気をつける

- 研磨後は、ウレタンバフなどで仕上げる



研磨時の注意点



レジンの研磨を行う際は、以下の点に注意が必要です


  作品の温度上昇に気をつける
  特に電動工具を使う場合は、過度の熱によって作品が変形する可能性がある


  研磨粉塵の吸引に注意する
  マスクの着用や換気の確保が重要


  過度の圧力をかけない
  作品を傷つけたり表面が荒れる可能性がある


  作品を固定する
  作品が動いてしまうと均一な仕上がりが得られない


 これらの注意点を守ることで安全かつ良好な研磨結果が得られます。特に作品の温度上昇と研磨粉塵への対策は重要です。

 研磨しながら途中途中で削られ具合やモールドの規則性などを維持されているか確認しながら磨きます。




仕上がりのポイント



レジンの研磨を行う際のコツと、美しい仕上がりを得るためのポイントは以下の通りです:


  粗めのペーパーから始め、徐々に細かいペーパーに変えていく
   ・これにより、効率的に表面の凹凸を取り除くことができる

  研磨面に水を吹きかけながら作業する
   ・水を使うことで、研磨粉の発生を抑え、滑らかな仕上がりが得られる

  最後はウレタンバフなどで仕上げる
   ・バフ仕上げにより、ツヤと透明感が格段に向上する

  作品の形状に合わせて、適切な研磨方法を選択する
   ・平面部分は電動工具が、凹凸部分は手研磨が適している場合があります。





研磨のときの力の入れ方も大事だよ
均等な力で平面になるのが基本だよ




まとめ



 電動工具を使った研磨は、平らな面の研磨に適しています。回転式のポリッシャーやドリルなどを使えば、広い面積を効率的に研磨できます。特に、大きな平面部分の研磨には電動工具が便利です。


 一方、凹凸のある部分や細かい部分の研磨には、手作業での研磨が適しています。耐水ペーパーを使って丁寧に研磨していくことで、細部までしっかりと仕上げることができます。


 このよう感じで、作品の形状に合わせて適切な研磨方法を使い分けることが重要です。平面部分は効率的な電動工具研磨、凹凸部分は手作業での丁寧な研磨と、使い分けることで、作品全体を美しく仕上げることができます。


 最後の仕上げとしては、ウレタンバフなどを使ってツヤ出しをするといいと思います。バフ仕上げにより、レジンの透明感と輝きが格段に向上します。


 作品のジャンルや形に合わせて適切な研磨方法を選択し、丁寧に仕上げていくことで、美しい仕上がりになると思います。初心者の方でも、このページを参考にすれば、自作のレジン作品をツヤツヤに仕上げることができると思います。

 少しずつ慎重に段階的に研磨することが大切です。


 研磨したり磨いたりするときは、固まったレジンに顔を近づけて作業してしまう場合があります。粉末になったレジンを吸ったり、呼吸によって飛ばしたりしないようにマスクや風の流れや作業台の掃除に注意が必要です。




磨く前と後のレジン作品を写真に撮って見比べると
違いがハッキリわかるよ
レジンコーティングだけでも十分かも…





 ライトの写真


 そしてなによりも注意しなければならないことは、レジンがしっかりと完全に固化していることが大前提です。

 固化が不十分であると、レジン液が手や顔や周辺に付着する可能性があるのでしっかりと確認する必要があります。

 最終手段としてコーティングレジンを塗るという手段もあります。コーティングしても凹凸そのものも反映されるので研磨で最初に形を整えましょう。
















注意事項について


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 創作において安全に楽しむための注意点も紹介しておりますが、紹介している対応策だけで十分であるということを示すものではありません。
より一層、専門的な安全性の追求のための情報収集をおこなって対応してください。


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